テントが飛ばない対策を

今日の話題はキャンプ用テントじゃないよ(笑)。


さて、昨日今日は気象的に不安定な日本列島でございまして、今日は名古屋市内では昼頃から雨が降ったりやんだり。ウチの窓から見えるマンションとマンションのすき間にも、鮮やかにひかる稲光が垣間見れたりして血湧き肉躍る今日この頃です。


気象条件がもっとひどかったらしい昨日なんかは、イワタさん名古屋港の近くで仕事してまして、海が近いからなのか突然降り出した夕立のものすごかったことといったら。
未だかつて見たことのないような、バケツの水どころかたらいの水をぶちまけたような、さらにそれに強風が吹き荒れるという超弩級の吹き降りを見せてもらいました。
30分でやんだし、箱の中で仕事してたからとくに影響はなかったんだけどね。


その昨日の強風で、福井の方ではイベント用大型テントが飛んで死者が出る惨事になったそうで。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080727-00000007-maip-soci
イベント屋としては、野外の現場に付きものの(キャンプ用ではない)テントにも係わることが多いので、他人事とは思えずにおりますのことですよ。


我々がよく使うのは、2mくらいのタッパで1.5間2.5間(いまだに尺貫法がまかり通る現場でして....2700×4500です)の広さの、ほら、運動会で本部テントになる、屋根の白い布に「津島市立北小学校**年卒業生寄贈」とか書いてあるヤツね、アレなんですが。
地域のお祭りとか町役場の前でやる行事なんかだと、その自治体の持ち物のテントをクライアントさんに張っておいてもらって、その下で機材操作をすることになるんですよね。
そういう場合、風対策に重りが載せてあるとかペグで地面に固定してあることはほとんどないんですな。


一度本番中に強風が吹き出して、でも主宰者側の誰もテントが飛ばされるなんてことが想像できないらしく、知らんぷりで、音響さん一人だけがテント下に残されるという事態になったことがあります。今思うと、ヤツら逃げた雰囲気もあったな。
この時はさすがに役所の人をつかまえて、オレが怪我をしたらこの街の名前が新聞に載りますよ、それでも良いんですか!?と詰め寄ってやりましたな。
それでも、しばらくはテントの支柱に手をかけてたけど、すぐに他の仕事があるとかで逃げられましたわ。風がやんで、それ以降は危険を感じることはなかったからいいようなモノの....(思いだし怒


大げさに言ってるように感じるかもしれませんし、その時の役場のヤツらもそう思ったのでしょうが、身の危険を感じることを数回経験してるから、対策をしなければヤバい、といいたいわけでして。怪我なんてしたくないですしね。


その経験のうちひとつを紹介します。
二つの1.5間2.5間テントがL字型にくくりつけてあるのが、風で煽られて90°立ち上がり、60°ほどずれた場所にその脚が落下してきました。
この時は風がいきなりすぎて誰も手出しができず、逆にそのお陰で誰も下敷きになったりせずに「恐かったね」で済んだのですが(ウチのケーブルケースのフタが木っ端微塵になりましたが)、一歩間違えば誰かが死んでてもおかしくはなかったですな。子供もその辺うろちょろ走り回ってましたしね。


ま、亡くなった方には申し訳ないのですが、昨日の事故で「テントは風が吹いたら飛ぶよ」ってことが周知されたのではないかと思うのですが。
さすがに一個300kgの重りは載せられないと思うんだけど、イベントテントを設営したら相応の重りを用意し、それができなければペグ打つなり樹に縛り付けるなり、それもできないのだったら大人しく業者にテント設営を依頼して欲しいです。昨日のテントは業者設営でも飛んだじゃん、とは言わないように。悪条件のレベルが違いますから。


とかなんとか言ってると「んじゃ今年からテント無しね」って言われる気もしないでもないですが。機材と人材の雨ざらし天日干しだけはカンベンしてね。