京都アニメーション事件に対する報道

昨日あんな記事を書いたからではないが、京都府警が本日、一部の被害者氏名を公表してしまいました。

 恐れていたとおり、「府警が発表したから」なんの思慮もなく全員の氏名が各新聞社の電子版に載りました。

これから堰を切ったように、ご遺族に対しての取材攻勢に入るのでしょうね。身の毛もよだつ思いです。

Net上ではマスコミのことを「マスゴミ」と表し、人間性の劣悪さを表現しておるようですが。まさにゴミ以下。自分も、これに近しい立ち位置で長らく食べてきましたが、本当に嫌悪を感じます。

更に共同通信大阪社会部というところが、Twitterで被災者の身近な人間に取材を呼び掛ける、という愚行を冒しているようです。
少しでもアクセスの助けになってしまうと気分が悪いのでここではリンクはしませんが。

こういう悪行に打ち克つ闘う手法は、さすがのインターネット時代でもなかなか思い当たりません。唯一抗うとしたら、この話題に触れたテレビ、新聞、雑誌をみない買わないということでしょうか。
こころあるスポンサー社が、そういう報道(報道という言葉を使うのももったいないですが)傾向のある番組や誌面に対して戒めの意向を示してくれるといいのですが。う〜ん

8/4追記:表だって実名を載せない会社があるとしても、実名が伝わってしまってしまったのは事実です。ご遺族宅に取材に押しかけるのを阻止する最後の砦が陥落したわけです。
改めて思うのは、京都府警はこの発表をすべきではありませんでした。
発表する必要があるとすれば、京アニ側が記者会見を開いて発表すれば良かったのです。
京アニにはそれだけの力がありますし、思慮も判断も責任もあるでしょう。警察から発表しなければならない理由など「いままでそうしてきたから」以外、ひとつも見つけられません。現場の警察官が「なぜ発表しないのか理解できない」ということを言ったそうですが、そんなもの理解できなくて良いのです。だって「なぜ今までと違うのか」という疑問なのですから。どちらが正義か、の疑問ではありませんでしたよね。