新 野宿ライダー

寺崎勉 新・野宿ライダー―心すれば野宿ライダーになれるかもしれない本

寺崎勉 新・野宿ライダー―心すれば野宿ライダーになれるかもしれない本

ちょっと前から店頭でみてこの本の存在は知ってはいましたが、自分的には千円以上の本というのはそうそうのことがない限り買うことはないので、¥1,800という目ン玉の飛び出しそうな高価さに手を出しかねていたのです。
それに、数ページ立ち読みしてみた印象として、なんだかキタナいおじさんが、ものすごくキタナいキャンプ道具を紹介しているだけのような感じがして、それもどうも買っちゃっていいのかどうか悩ましく思っていたのでした。


だけど、ここ最近の自分の本屋での指向を思い返してみると、キャンプ道具の紹介された本、もしくはキャンプっぽいシチュエーションを書いたのではないか、と思える本を目を皿のようにして探しまくっているばかりなのですよね。
それっぽいことが書いてあるのでは?と、花村満月とか賀曽利さんとかシェルパ斉藤とか、ジパツーとかビーパルとかを買いあさって、でもテント泊をしたとは書いてあるけどテントの具体名なんぞ一切出てこない、道具の紹介なんて一切触れられてないことに肩を落としたこと数知れず、なんですよね。
WEBを見れば、2chのキャンプツースレやら山板のキャンプスレテントスレなんぞを毎日まいにち徘徊して、もう分かり切ってるような知識なんだけど、そういうのが話題に出ていること自体が嬉しくて読み漁る毎日なのです。


ここまでヤマイに侵されてしまっているのだったらもういいや、ちょっと高価いけど買っちゃえってんで清水の舞台から飛び降りてみると、やはりこの本はそう言う内容がてんこ盛りになってます。
内容的にはかなり古いので、紹介されている道具類も、ちょいとこれから買いそろえたい人の参考にはならないかもしれないのですが。
まぁいいのですよ、なんつったってテント、ストーブの評価、使い方をはじめとして、野営地の選び方から荷の積み方、パンク修理の仕方からNGSの仕方まで網羅してあるんだから。


こんな(オレにとって)濃い本はついぞ見たことがなかったですな。
ネットで探してみると、この本のせいでキャンプツーリングにハマってしまったというコメントも随所に見ることができるし、やはり(キャンプツー廃人的には)買って正解だった本ということになってしまうのでしょう。


ちょっとでもキャンプしたい、バイクで独り野宿旅がしたい、なんて思っちゃってるようなダメ人間の人は手に取っちゃイカンですね、まったくオススメしません。
また、この本に紹介されているようなツールを買いそろえたくなる心配があるので、ただでさえ高価な本自体の値段だけでも収まりがつかないという危険性も孕んでいます。あぶないあぶない。


追記:こんな紹介文書いちゃったから「さすらいの野宿ライダーになる本 (CAR BOOKS)」まで中古で発注しちゃったじゃないか(←ダメ人間の見本